CAD用パソコンの選び方|初心者でも失敗しないスペックの見極めポイント

CAD

こんにちは!

今回は、
「CADをこれから学びたいけど、どんなパソコンを使えばいいの?」
という疑問にお答えします。

実はこの質問、CAD初心者さんからよく聞かれるんです。

とくに在宅でCADの勉強を始めたい方にとって、最初にぶつかる壁が「パソコン選び」

間違ったスペックのパソコンを選んでしまうと、「動きが遅くてイライラ」「ソフトがインストールできない」なんてことも…。

でも大丈夫!今回は、初心者が安心して選べる「CAD向きパソコン」のポイントを、わかりやすくお伝えしていきますね。

 

まず最初に確認したい!CADソフトの種類

CADと一口に言っても、実はソフトによって求められるパソコンの性能が違います。

  • 2D CAD(Jw_cad、AutoCAD LTなど):比較的軽め。ハイスペックPCでなくてもOK。
  • 3D CAD(AutoCAD、Revit、Fusion 360、Tfasなど):データ量が多く、PCへの負荷が高い。

つまり使いたいCADソフトの「公式動作環境」を確認することが第一ステップ。
ソフト名+「推奨スペック」で検索すれば、すぐに確認できますよ。

 

CAD用パソコンに必要な5つのスペック項目

では、実際にどんなスペックを見ていけば良いのか。
ここからは、CAD学習者向けに必要な5つのポイントを解説します!

① CPU(パソコンの頭脳)

CADソフトでは「処理スピード」が命。
そのカギを握るのがCPUです。

おすすめ:
・Intel Core i5以上(第10世代以降)
・または AMD Ryzen 5以上

3D CADを扱うなら、Core i7やRyzen 7など、さらに上のグレードが理想。
「Intel Celeron」などの廉価モデルは避けましょう。

② メモリ(作業机の広さ)

メモリが少ないと作業中にパソコンが重くなりがちです。

最低でも: 8GB(2D CADならOK)
理想は: 16GB以上(3D CADには必須)

③ ストレージ(保存容量)

データ保存に使うストレージは、SSD一択です。
SSDだと、起動や保存が速く、ソフトもスムーズに動きます。

おすすめ容量:
 SSD 512GB以上

💡ワンポイント解説|「SSD」と「HDD」ってなに?

パソコンの中には「データをためておく場所」があります。これには主に「SSD」と「HDD」という2つのタイプがあります。

🔸SSD(エスエスディー)は、スピードがとっても速いタイプ。
パソコンの電源を入れてから立ち上がるまでが早かったり、アプリがサクサク動いたりします。
音も静かで、ちょっとやそっとの衝撃では壊れにくいのも魅力です。

ただし、SSDは「データの書き込み回数」に上限があります。
とはいえ、普通の使い方なら数年〜10年くらいは十分使えるので、そこまで心配はいりませんが、頻繁に大きなデータを出し入れする人には注意が必要です。

🔸HDD(エイチディーディー)は、昔から使われているタイプで、たくさんデータを保存したいときに向いています。
ただし、SSDより動きがゆっくりで、音が少し大きめだったり、落とすと壊れやすいこともあります。

最近のパソコンは、はじめからSSDが入っていることが多いですよ♪

CADはデータ量も膨大になっていくので、SDDとHDD併用のパソコンが理想的です。
ただそうなると、かなり高額なパソコンになってしまうので、私は外付けのハードディスクにデータを保存し、さらにクラウド上にデータ保存をしています。

時間をかけて描いた図面が消えてしまったら、泣くに泣けないですからね(笑)

④ グラフィックボード(描画のプロ)

3D CADでは、グラボ(GPU)があると快適です。

おすすめ:
・NVIDIA GeForce GTXシリーズ以上
・本格的なら NVIDIA Quadroシリーズ

※2D CADなら内蔵GPU(オンボード)でもOK

💡ワンポイント解説|CADに必要な「グラボ(GPU)」って?

「グラボ」というのは、「グラフィックボード(GPU)」の略で、パソコンの中に入っているパーツのひとつです。

主に、画面に映す映像や画像をきれいに、なめらかに表示する役割があります。

特にCADのように、図面や3Dモデルを扱うソフトでは、このグラボの性能がとても重要です。

たとえば建築設備の3D CADやBIMソフトを使うとき、グラボがしっかりしていると図面の回転や拡大縮小もスムーズに動き、複雑なモデルも快適に表示できます

逆にグラボの性能が弱いと、作業中に画面がカクついたり、ソフトが固まりやすくなることも…。

2D CADだけを使う場合はそれほど高性能でなくても大丈夫ですが、将来的に3DやBIMを使いたい人には、グラボがしっかりしたパソコンがおすすめです!

グラフィックボード搭載パソコンについては、
パソコン専門店の店員さんにゲーミングパソコンを勧められました!

⑤ ディスプレイ(画面サイズと解像度)

CAD作業は細かいので、画面の大きさも重要です。

推奨:
・15インチ以上
・フルHD(1920×1080)以上

ノートが小さい場合は、外部モニターを追加すると快適です。

ノートパソコンに外部モニターを接続して使えば、2画面使えるので便利ですよ。

3D CADの場合は特に、描画画面と3D画面を両方表示できるので、干渉などを確認しながら描いていけます。

 

店員さんに根掘り葉掘り聞いてみよう!

パソコンのスペックは、専門的すぎて意味不明だったりしますよね。

そんな時は、パソコン売り場の店員さんやパソコン専門店の店員さんに、
上記のスペックを伝えて、条件に当てはまるパソコンを勧めてもらうのも手です。

私は、TfasとRebroを使うことを伝えたら、店員さんがTfasとRebroの動作環境などを調べてくれました。

 

デスクトップとノートパソコン、どっちがいい?

初心者によく聞かれるこの疑問。
それぞれのメリット・デメリットを比べてみましょう。

種類 メリット デメリット
ノートパソコン ・持ち運びができる
・省スペース
・電源を入れたらすぐ使える
・拡張性が低い
・熱がこもりやすい
デスクトップ ・高性能な構成にしやすい
・パーツの交換や増設がしやすい
・設置にスペースが必要
・持ち運びができない

まずは気軽に始めたいならノート
長く使いたい・拡張したいならデスクトップがおすすめです。

在宅で働く場合、打ち合わせの際に持ち運びしやすいノートパソコンがお勧めです。
ただし夏場は文字を打っている際に、手のひらに当たる部分が熱を持って暑いので、私は無線のキーボードを利用しています。

 

具体的なおすすめモデル

あくまで一例ですが、以下のようなモデルは初心者にも人気です。

  • DELL Inspiron/XPSシリーズ
  • HP Pavilion/ENVYシリーズ
  • マウスコンピューター(DAIVなど)
  • Lenovo IdeaPad/ThinkPad(上位モデル)

※重要なのは「スペックが足りているかどうか」です。

 

まとめ|スペック選びは「先を見越して」

CADの学習用パソコンは、「今だけでなく、半年後・1年後の使い方も見据えて」選ぶことが大切。

2Dから3Dへ、趣味から仕事へとステップアップしていく中で、必要なスペックも自然と上がっていきます。

最初にしっかり選んでおけば、買い替えの手間も省けて快適に学習が続けられますよ!

補足:中古パソコンもアリ?
予算を抑えたい場合は、中古パソコンも選択肢になります。ただし、バッテリーの持ちやスペックが十分かどうかをよく確認してくださいね。

条件を満たすパソコンは、比較的高額になるので躊躇してしまいます。

以前、ケチってランクを下げたら、すぐに固まって不便なハメに…。

 

また、知人から要らなくなったというゲーミングパソコンを譲ってもらったら、既にバッテリーが老朽化。

コンセントが抜けると消えてしまうノートパソコンでした(泣)

パソコン選びは本当に大切です。
この記事が、あなたの「CAD学習スタート」の参考になれば嬉しいです!

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