【無料で手に入る】設備図面の記号がわからないCAD初心者におすすめの本

CAD

私のCADオペ新人時代のバイブル

こんにちは♪

図面記号って、最初はちんぷんかんぷんですよね。
私もCADオペレーターになりたての頃は、何が何やらさっぱりでした。

CADオペ新人時代は、空調設備の設計部門に派遣社員として配属されたましたが、空調設備の知識はゼロ!
その時点での経験といえば、独学で約2か月間、Jw_cadとAutoCADを学んだ程度。

通信教育では建築図を練習するのみで、配管図やダクト図、配線図の描きかたなんて、ありませんでした。

ですので実務に入ったとたん、
配管?
ダクト?
換気機器?

なんじゃそりゃ~?という状態。

そんな、何で図面記号を学べば良いのか右往左往していた、超初心者時代の私をめちゃくちゃ救ってくれたのが、この一冊。

「公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)」です。

会社の本棚に数冊並んでいて、ありがたいことに自由に閲覧OK。
それこそ、手が空けばこの本をパラパラ、じゃなくてガッツリ読み込んでいました。

自分で買おうかと思ったものの、当時は書籍版しか無く。
しかも結構いいお値段だったので、なかなか手が出ませんでした。

それが今では、なんと!
国土交通省のホームページから、PDFを無料でダウンロードできるんです!

いや~。いい時代ですよね!

これが無料なんて、ホントありがたい。
「国交省サマ、ありがとー♪」っていつも思ってます。

建設業界なら、たぶんどこの会社にも置いてある本だと思います。
また、現場事務所でも、必ず誰かは持っているのでは…。

ところが意外と知られていないのが、
「無料でPDF版をダウンロードできる。」
ということ。

若手の現場作業員にそのことを教えたら、
「えっ!マジですか!?」
と、早速ダウンロードしていました。

 

「SA」って何?「EA」って何?新人時代はまるで暗号…

図面を前にして最初にぶつかったのが、「記号の意味がまるで分からない問題」。

SAとかEAとかOAとかRAとかDとかRとか、
C(S)とかCRとかH(S)とかHRとかCH(S)とかCHRとか…
あー、キリがないですね!

ホント、なんのこっちゃ、でした。

空調設備に使われる記号って、ほんと独特なんですよね。
建築図と違って、空気の流れや水の流れを表す線や記号がいっぱい。
しかも、似たような丸とか線とかがズラ〜っと並んでる。

当時は、
「機械廻りの配管って、どう描けばいいの?」
「GVとかBVとか。バルブの意味が分からない!」
ってレベルだったので、
何か分からなければ、ひとまずこの本を開く…というのが私の日常でした。

一日に何回この本を開いたか分からない…ってほどでした。

 

線を引くだけのCADオペは失業する?

空調・衛生の配管系統って、たくさんの種類がありますし、バルブや計器類など知識が無いと、いくらアシスタントというポジションのCADオペだとしても、とても図面なんて描けません。

せいぜい、建築図をトレースする程度のスキルで終わってしまいます。
CADオペレーターとして採用された派遣社員の場合、それでは次の契約更新は無いかも知れません。

事務職として採用されたのなら、CADのスキルも毛の生えた程度で良いのかも知れませんが、専門職としてスキルアップしたいのなら、最低限、図面記号ぐらいは覚える必要があります。

 

印籠のような本(笑)

「公共建築設備工事標準図」の強みは、その名の通り、「公共工事の標準仕様」だという点。

設備図面って、描く人によって記号や表記が微妙に違うことがあります。

「どっちが正解か」に迷った時、
「公共建築設備工事標準図にはこう書いてありますよ。」
と言えば、「じゃあ、そっちで正解。」とアッサリ決まります。

まるで水戸黄門の印籠のように(古っ)、この本には誰も逆らいません。

なので、「これをベースにしておけば間違いない」という安心感があります。

 

ただし、施工図を描くにはちょっと物足りないかも

この本の内容は、基本的に「単線図」です。

シンボル図としての役割がメインなので、実際の施工図(複線図)を描くには、もう少し踏み込んだ知識が必要になります。

でも、設備の種類や配管の系統、バルブの位置関係なんかをざっくり理解するには、とっても役立ちます。
新人さんが「まず全体を理解したい」という時に読むには、ほんとにちょうどいい内容だと思います。

 

初心者時代のバイブルは、今も現役!

今でこそ、空調や衛生設備の図面を見て、サクッとわかるようになりましたが…
初心者の頃は、ほんとに一つひとつ手探りでした。

そんな時に出会ったこの「公共建築設備工事標準図」は、私にとってはまさに私のバイブル

今でも、作図経験のない機械の詳細図を描くことになった時は、その機械まわりの配管などを確認するために参考資料として使うことがあります。

空調設備・衛生設備をこれから学ぼうという方や、現場に出る前にちょっと基礎を押さえたい方にも、断然おすすめです。

なにせ無料なので。損にはなりません。

AutoCADやJw_cadの初心者さんへ

ちなみに、私がCADを覚えたのは、通信教育の教材でした。

図面の基本が分かっていなくても、手を動かしているうちに「線の意味」や「図の構成」がだんだん見えてきます。

でもやっぱり、「設備」には独特のルールがあるので、こういった標準図や仕様書を読み込むこともすごく大事です。

CADの操作はできるけど、設備が分からない…という方、昔の私と同じです。

試しにこの標準図を開いてみて、設備の世界を覗いてみてくださいね。

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