こんにちは。
私はずっと建築設備系の図面屋(& CADオペレーター)をしてきました。
TfasやAutoCADなど、いわゆる“施工図”の世界で仕事をしてきたタイプです。
そんな私が、最近ちょこちょこ「Vectorworks(ベクターワークス)」という名前を目にするようになって、ちょっと気になってるんですよね。
そこで今回は、これまで建築・設備の世界にどっぷり浸かってきた私が、
「Vectorworksをマスターできるのか!?」というお話になります。
求人情報にVectorworksの案件がちらほらと
何気なく求人情報をチェックしていると、ちょくちょく「Vectorworksできる方歓迎」という文字を見かけます。
どうやら、インテリア系や店舗設計、パース作成、リノベーション案件なんかでよく登場してる。
さらに最近では、クラウドワークスやランサーズなどの在宅ワーク系のサイトでも、Vectorworks案件を見かけることが増えてきました。

設備図面ばっかり描いてきた私だけど、こういう“デザイン寄り”の仕事ってどうなのかな?って、ちょっと興味が湧いてきました!
設備CADオペから見るVectorworksの世界
正直、最初は「同じCADって言っても、これはもうジャンルが違いすぎるんじゃ…?」って思いました。
これまで私がやってきたのは、主に空調・衛生の施工図。
「納まる」「納まらない」のバトル(?)が、日々、繰り広げられる世界です(笑)
でも、調べていくうちに「Vectorworksって意外と面白そうかも?」と思うようになってきました。
Vectorworksってどんなソフト?
ざっくり言うと、Vectorworksは2D・3D両対応の設計ソフトで、特にデザイン系に強いのが特徴のようです。
建築・インテリア・舞台・ランドスケープ(外構)など、“見せる図面”が必要な業界で重宝されているソフトですね。
AutoCADやTfasが“正確な製図”を得意とする一方で、
Vectorworksは“魅せるプレゼン資料”や“イメージ重視の設計”が得意なようです。
AutoCADとの違いを、ざっくり比較してみました
建設業界で、おそらく一番のシェアを誇っていると思われるAuto CADとの違いを、ざっくりと比較してみました。
項目 | Vectorworks | AutoCAD |
---|---|---|
主な用途 | 建築、インテリア、舞台など | 建築、設備、土木、機械など |
操作のスタイル | グラフィカルで直感的 | コマンド中心でやや職人向け |
表現力 | 色・影・立体表現がきれい | シンプルで図面向き |
マルチ機能 | パースや資料も作成できる | 図面がメインの作業 |
動作環境 | Mac/Windows両対応 | Windowsメイン(Mac版もある) |

この表を見て、「あ、やっぱりちょっと畑違いかも…」と思うかもしれませんが、実は共通点もあるんですよ!
設備図面の経験って、Vectorworksに活かせる?
はい、これ、私も気になってました。
たしかにソフトの性格は違うけれど、「図面を描く」「設計意図を正確に表す」という根本は同じ。
さらに、AutoCADやTfasなど設備系のCAD経験者は、
・レイヤーの考え方
・寸法感覚
・図面構成
が頭に入っているので、案外スムーズに入っていけるかもしれません。
パースや立体表現に慣れるまで少し時間はかかるかも知れませんが、「これまでの経験がムダになる…というわけではないな。」と感じています。

正直に言うと、インテリアや照明などは、やっぱ無理かな~と思いますが、パースは、建築知識を持っているので、いける感じがしました。
Vectorworksをマスターすると広がる働き方
私が注目しているのはここ。
建設業界って、どうしても現場仕事との関わりが強くて、在宅ワークをしていても、現場を直接見たい衝動に駆られます。
納まりとか、他業種との干渉とか。
特に、起伏のある場所で建てられる場合、設計図だけだと屋外の埋設配管のレベル(深さ)がつかみにくくて、悩むことも多いです。
なので、本当は現場を見られる環境で描いたほうがベストです。
でもVectorworksを使った仕事が、「在宅・業務委託OK」「クラウドでやり取り」というものが多いってことは、
- インテリアパース作成
- 店舗の図面提案
- 簡単な改修プランの作図
…などなど、
建築・設備図面のような「現場が絡む設計」よりも、在宅との相性がいい仕事が多い証ですよね。
自分にもできるか?と思ったら、まず体験版でお試し
Vectorworksは、公式サイトで30日間の無料体験版が用意されています。
「自分にもできるのかな?」と不安な方は、まず触ってみるのが一番。
私も最近、ちょっと触ってみましたが、最初は画面の多さにビビったものの、「あれ、意外と楽しいかも?」という感覚になれました(笑)
おわりに|異業種ソフトだけど、食わず嫌いはもったいないかも
「Vectorworksって何?」
「AutoCADとはどう違うの?」
「私みたいな施工図オペでも使えるの?」
そんな疑問があって、この記事を読んでくださった方に言いたいのは、
違う世界に見えるけど、全然ムリじゃないよ。興味があるなら、ちょっとだけでも触ってみて♪
ということです。
今までとは少し違うスキルだけど、これからの在宅ワークや副業の選択肢として、Vectorworksを知っておくのはアリだと思っています。