こんにちは。
私はいま、在宅で設備の施工図を描く仕事をしているフリーランスです。
フリーランスって働き方に自由があるのは確かに魅力ですが、実際にやってみると「こんなはずじゃ…」と思うことも多々ありました。
今回は、「私が在宅フリーランスになって、困ったこと・予想外だったこと」を暴露しますね!
国保・住民税・所得税…お金まわりの落とし穴
最初にびっくりしたのが、国民健康保険料の高さでした。
会社が折半してくれる社会保険料と違って、びっくりするような金額です。
会社員時代は、厚生年金保険料に比べて社会保険料はそんなに負担には感じなかったのですが、フリーランスになったとたん、国民健康保険料が重くのしかかってきて、これが辛い。

国民年金保険料については収入にかかわらず一律なので、かえって安くなりました。おまけに、60歳の誕生月で納付が終了しました。
中でも一番の失敗は、「開業日」を3ヵ月ぐらい前にさかのぼって提出したこと!
そのため開業届を出した時点で既に、青色申告の届け出の提出期限(事業開始から2か月以内に提出)を過ぎていることになり、初年度はやむなく白色申告で提出。
開業届を出した時に知識が無かったので、(開業日を遡ったほうが、ちょっと前に買った事務用品などを経費にできるかな~)なんて、安直に考えてしまいました。
でも、白色申告って控除額が10万円しかないんですよね…。

結果として、所得税が高くなり、さらに翌年の住民税・国保もドーンと跳ね上がり…。「これはやらかしたな…」と、かなり後悔しました。
控除額55万円の差はデカい。
経費への意識が甘くて大反省
初年度は「必要経費」の意識がまだ薄くて、レシートや領収書もまともに残しておらず、経理がかなり雑でした。
そのせいで、経費をほとんど計上できず、思っていた以上の課税所得になってしまい、税金と国民健康保険料がとんでもない額に!
税金と国民健康保険料の支払いだけで、月に十数万円が出ていくハメに。
「これじゃ稼いでも残らない…」と気づいて、翌年からは出費したらその都度、会計ソフトに入力する習慣をつけるようになりました。
想定外の税金の支払いがやってきてビビる
所得税と住民税までは認識していましたが、フリーランスになると思ってもみなかった税金の支払い案内が届きます。(前年の所得によってですが)
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個人事業税の請求書が届いてびっくり
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予定納税の案内が来て、さらにびっくり
ただでさえ税金と保険で毎月出ていく額が大きいのに、税務署から届く封筒を見るたびに「まだ払うの!?」と、正直、疲弊しました…。

税務署から郵便物が届くたびにビビるようになりました。
青色申告は意外とハードルが低かった♪
個人事業主だと、確定申告をしなければなりません。
確定申告自体は転職した時など、過去に何回か経験したことがありました。
コロナ禍で失業した時も…。
白色申告だった初年度は、過去に経験した申告と比べても、そこまで難しくありませんでした。
しかし翌年からは、青色申告に切り替えたので、(経理の知識がほとんど無い自分で大丈夫なのか?)と不安に。
なにせ青色申告は、「複式簿記」「損益計算書」など、専門用語がいろいろ出てきて、最初は本当に不安でした。

複式簿記?なにそれ?レベルなので。
学生時代に簿記の授業は受けたものの、40年以上も前の話で、もう記憶はほぼゼロ~。
「これは無理かも」と思い、税理士に依頼しようかと、料金を調べたこともありました。
でも、法人でもない個人事業主が、そこにお金を使うのは、ちょっともったいない気がしてやめました。
そこで、数字に強いフリーランス仲間に相談してみると、「会計ソフトを使えば自力でいけるよ」とたった一言だけのアドバイス。
なので、エイヤーと思い切って『freee会計』というオンラインの会計ソフトでチャレンジしてみました。
すると、フリーランス仲間が言っていた通り、あら簡単!
〇か×か選ぶとか、生命保険の金額を入力とか。
手順どおりに入力すれば良かったので、サクッと完成!
マイナポータルとe-Taxを連携して、freee会計ソフトの流れ通りに進んで、「はい、提出!」
不安をよそに、思ったよりも簡単に、青色申告完了できました!

ちなみに、『freee会計』は名前に“e”が3つありますが、間違いではありません。
もし無職になったら…という不安
フリーランスは、会社員と違って失業保険に入っていません。
つまり、仕事が途切れてしまったら、失業給付金が無いので、完全な“無収入状態になります。
また、入院した時などは、社会保険の場合は「傷病手当金」をもらえますが(条件を満たせば)、国民健康保険には、それがありません。
そこで、「万が一のために備えたいな…」と思い、働けなくなった時に保険金が下りる『就業不能保険』にも目を向けてみたのですが…
私の年齢では、掛金がものすごく高くて現実的ではありませんでした。
何かあった時のための備えをしたいのに、その備え自体が高すぎて手が出ないというジレンマ。

なので、お財布に余裕ができたら“ひたすら貯金”という習慣がつきました。
仕事とプライベートの境界があいまい
設備施工図作成という仕事柄かもしれませんが、仕事とプライベートの境界があいまいです。
夕方に「明日の朝までにお願いできますか?」とか、
土曜の夕方に「月曜朝イチで納品してほしい」と依頼が来ることも。
ただその分、平日に友人とランチに行って、夜に仕事するなど、自分で時間をコントロールできる自由もあります。
「家にいる=ヒマ」って思われがち…
自宅が仕事場だと、家族からの理解が得られにくいのも地味にしんどいところ。
「家にいるんだから手が空いてるでしょ?」と思われて、
急ぎの仕事をしている最中に話しかけられることもしばしば。
「私は勤務中だと思って!」
と伝えても、自宅が仕事場なので、家族にとっては「いつも家にいる人」。
急ぎの仕事をしている時に、「ねぇ、さっきのドラマ見た?」とか芸能ネタを振られたりして、ついイラッとすることもあります。
仕事がない時の不安、これが一番きついかも
フリーランスは仕事が無い期間の不安がつきもの。
次の仕事のオファーがあっても、「着手は3ヵ月後」なんてこともありますので、
(その間の収入はどうしたらいいんじゃろ~)と悩む結果になります。

かと言って、途切れないように複数の依頼を受けると、納期がバッティングして、この歳で連日徹夜…など、地獄を見ることもあります。
無収入の期間があっても、税金・保険料・年金の支払いは容赦ないんですよねー。
収入が多い月もあるので、「“年俸制”だと思って、月収で見ないで年収で考えよう。」と自分に言い聞かせるものの、住民税や国民健康保険料などの出費もえぐいので、やはり毎月の収入は欲しいところ。
手の空いた期間に、短期の仕事をして繋ごうと探してみても、建設業で短期というのはなかなか無いし、他の業種でも還暦が採用されるのは厳しかったり、時給がめちゃくちゃ低かったり。
そこで収入の柱を増やそうと、「在宅で、スキマ時間できる副業は無いかな~」とあれこれリサーチして、このブログの記事にしているという訳です。
情報が入ってこなくて、ちょっと寂しい
会社勤めの頃は、休憩時間の雑談などからいろんな情報が入ってきました。
「どこのラーメン屋が美味しい」とか、「こんな観光地が穴場だった」とか、
そういうちょっとした会話が楽しかったんですよね。
今は、他人と話す機会が極端に少ないので、日常に刺激が少なくなった気がします。
自分で選んだ在宅の道…とは言え、なんとなく社会から取り残された感覚に陥ります。
運動不足で激太り&体力が激減した!
在宅ワークになって、圧倒的に運動量が減りました。
なので、すっっっごくデブりました。(あ。ページ頭のイラストほど太ってないですよ)
通勤していた頃は、駅や職場まで歩いたり、会社内を動き回ったりしていましたが、
今では一日中、ほぼ座りっぱなし。
たまに徒歩で外出した時に、ちょっとした坂や階段で息が上がるようになり、「これはマズい…」と気づいて、最近は時間がある時に散歩するようにしています。
通勤途中の運動量って何気ないようでしたが、実は“毎日の積み重ね”って、意外とバカにできなかったんだなぁと痛感しています。
おわりに
在宅フリーランスは気楽です。
時間に縛られないし、昼間外出して夜に働くなど、働き方の選択肢が広がります。
その反面、お金・健康・孤独感など、いろんな“困りごと”もあり、(会社員時代が懐かしいなぁ~)なんて思う事もあります。
でも、「あの時こうしておけば…」という失敗も含めて、すべてが学び。
これから在宅フリーランスを目指す方にとって、私の失敗談が少しでも参考になれば嬉しいです♪