60歳からでも遅くない!建設現場の経験を活かして3D CADをマスターする方法

CAD

はじめに:年齢に関係なくスキルアップできる時代へ

「もう60歳を過ぎたし、新しいことを覚えるのは大変かな…」
「昔は現場で働いていたけど、今さらパソコンなんて無理かも…」

そんなふうに思っていませんか?

実は、建設現場で働いた経験がある方こそ、3D CADの習得に向いているのです。

年齢やパソコンの苦手意識にとらわれず、「現場経験」という強力な武器を活かして、在宅でも働けるスキルを手に入れることが可能です。

今回は、60歳以上の方でも建設業の知識を活かして3D CADをマスターする方法について、わかりやすく解説していきます。

 

建設現場の経験が3D CAD習得に役立つ理由

図面を「理解する力」がすでにある

3D CADを使うには、設計図や施工図を立体的に捉える力が必要です。
現場で実物を見てきた経験がある方は、図面の構造や意味を自然に理解できます。

たとえば、
「この配管はこう繋がっているはず」
「この部分は施工上、注意が必要だな」
といった判断力は、未経験者にはなかなか備わらないものです。

つまり、3D CADの操作以前に必要な“建設的思考”は、現場経験者の方が圧倒的に有利なのです。

余談ですが、
私は現場事務所に常駐して図面を描いていた経験こそあるものの、
工事中の現場に入場したことは一度もありません。ですので施工図は100%、想像のたまものです。

時折、現場作業員の方々に、
「実物を知らないで描いている図面屋だから(苦笑)」
と冗談まじりで言うと、作業員のかたからは逆に、
「現物を全く見ないで描いているのは凄い!」
と感心されることもありました。

「百聞は一見に如かず」ということわざがありますが、
現物を見たことがないCADオペレーターは、
百聞でイメージをフル活動させて描いています。

そんな、現場を知らない図面屋と違い、
「一見」以上に現場を見ている人が3D CADをマスターすれば鬼に金棒!

わかりやすくて、より綿密な図面を描けるのではないでしょうか。

現場の常識を3Dで再現できる

3D CADは「立体で見る設計図」です。
現場で培った“空間感覚”がそのまま活かせます。

図面上では平面にしか見えないものも、3Dで立ち上げてみると「干渉している」「配管が通らない」といったことにすぐ気づけるでしょう。

これは実際の建物や設備を見てきた人にしかわからない視点です。

CADの技術だけでなく、実務的な判断ができる人材は、企業にとっても非常に重宝されます。

 

60歳からの3D CAD学習は現実的?不安の壁をひとつずつ解消!

「パソコン操作が苦手でも大丈夫?」

大丈夫です。
マウス操作やショートカットは、繰り返し使ううちに自然と慣れていきます。

最近では、初心者向けのYouTube動画や、60代向けのIT講座も充実しており、自宅で少しずつ学ぶことも可能です。

「最初の数週間はゆっくりでOK」と思って、毎日15分でも触れるようにすると、無理なく進められます。

「覚えることが多くて大変そう…」

確かに、3D CADソフトには多機能で複雑な面もあります。
しかし、最初からすべてをマスターする必要はありません。

現場でよく使う配管やダクト、機器の配置など、馴染みのある図面から取り組めばスムーズに覚えられます。

むしろ管材や継手などの知識があるところからスタートできるのは、優位でもあります。

「年齢的に仕事になるの?」

実際に、60代でTfasやRebroを学び直し、在宅で施工図を描いている方はたくさんいます。
中には週3〜4日のペースで受注し、月20〜30万円の収入を得ている方も。

スキルと実務経験があれば、年齢に関係なく仕事のチャンスはあります。

 

3D CADの学び方とおすすめソフト

建設業界に特化した3D CADソフト

建設設備分野でよく使われているソフトには、以下のようなものがあります:

  • Tfas(ティーファス):空調・給排水設備などに特化。現場経験者と相性◎
  • Rebro(レブロ):BIM対応で、より詳細な3D設計が可能
  • AutoCAD:汎用性が高く、図面の基本操作に向いている

 学習のステップ例(Tfasの場合)

  1. インストール・基本操作の理解(マウス・画面の使い方)
  2. 配管やダクトの配置練習
  3. 実際の施工図を模写してみる
  4. レイヤーや属性など応用機能を習得
  5. BIMや干渉チェックにもチャレンジ

 

初心者におすすめ!3D CADが学べるサイト5選

ここでは、60歳以上の方でも安心して始められる、わかりやすくて実績のある学習サイトを5つご紹介します。

① YouTube(無料)

特徴: 無料で手軽に始められる、初心者向け動画が豊富。
「Tfas 使い方」や「Rebro 初心者」などで検索すると、実務に即した動画が見つかります。

おすすめポイント

  • 実際の操作画面を見ながら学べる
  • 自分のペースで何度でも見直せる
  • 無料なので気軽に試せる

📌 パソコン操作が不安な方には「パソコン初心者向けCAD講座」などもおすすめです。


② Udemy(有料:セール時は2,000円前後)

特徴: 世界的なオンライン学習プラットフォーム。CAD講座も充実。
TfasやRebroは少なめですが、AutoCADやFusion360の入門講座が豊富です。

おすすめポイント

  • 買い切り型なので安心(1度買えば繰り返し視聴OK)
  • 講師による日本語解説つきの講座も多数
  • セール期間中は大幅に安くなる

💡 操作の基本を学びたい方にぴったり!

③ Rebro公式サイト(NYKシステムズ)

特徴: Rebroの開発元による公式マニュアルや操作ガイドがダウンロード可能。
操作動画も公開されており、BIMや3D設計の初歩を学べます。

おすすめポイント

  • ソフトごとの正しい操作が学べる
  • PDFや動画での丁寧なガイドつき
  • 実務で使う方向けの内容が豊富

🔍「Rebro 操作ガイド」と検索してみましょう。

④ Tfas公式サポート(ダイテック)

特徴: Tfasを提供しているダイテック社のサポートページ。
操作マニュアルや研修情報が掲載されており、初心者にも役立つ情報満載。

おすすめポイント

  • 導入から応用まで幅広くカバー
  • Tfasを使った施工図作成に特化
  • オンラインセミナーの開催もあり

📘 CAD経験者でTfasを本格的に学びたい方に最適です。

⑤ たのまな(ヒューマンアカデミー通信講座)

特徴: CAD講座の老舗。通信教育で、自宅から学べるカリキュラムが整っています。
製図の基礎からAutoCAD、BIMの入門まで学べます。

おすすめポイント

  • 添削やサポート付きの通信講座で安心
  • シニア世代向けのコースも相談可能
  • 修了証の発行や就業支援もあり

💼 体系的に学びたい方にぴったりです。

 

まとめ:60歳からでも3D CADは習得できる!

60歳以上だからといって、スキルアップや新しいことへの挑戦をあきらめる必要はありません。

むしろ、これまでの現場経験が「図面を立体で考える」力となり、若い人よりも早く理解できることもあります。

パソコンに少しずつ慣れながら、あなたの経験を「図面」という形にして、在宅での新しい働き方を手に入れてみませんか?

この記事を読んで「やってみたい!」と思ったら、まずは無料の動画をチェックして、ソフトを触ってみることから始めてみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました