CAD兼事務は「グリーンサイトが使える」と重宝される!初心者向けにやさしく解説♪

CAD

こんにちは!

前の記事の中で少し触れましたが、今回は『グリーンサイト』についてのお話です。

CADオペレーターとして働いている方、またはこれから建設業界でCADを活かして働きたいと思っている方に向けて、今回はちょっと意外なスキルのお話をします。

それは…
「グリーンサイトが使えること」!

「え?CADとグリーンサイトって関係あるの?」と思うかもしれませんね。
実は、グリーンサイトをサクサク操作できる人は、とても重宝されるんです。

とはいえ、「グリーンサイトってなに!?」…という方も多いはず。

この記事では、

  • グリーンサイトってどんなもの?
  • 安全書類って何?
  • CADとどんな関係があるの?
  • 練習できるの?学ぶなら何をすればいい?

といった疑問にお答えしていきます!

 

グリーンサイトって何?

グリーンサイトは、株式会社MCデータプラスが提供する「建設業向けの安全書類の作成・提出・管理をオンラインでできるクラウドサービス」です。

安全書類とは、建設現場で働く協力会社(職人さんたち)が、現場に入る前に提出しなければならない書類のこと。例えば、

  • 労災保険に加入している証明
  • 作業員名簿
  • 資格証明書
  • 健康診断の結果 など

これらの書類をペーパーレス化し、ネット上でやりとりできるようにしたのがグリーンサイトなんです。

昔はグリーンファイル(安全書類のこと)を、全部紙ベースで、元請会社に手渡しで提出していたので、すごく大変でした。(作業員が多い会社だと、めちゃくちゃ分厚くなります。)

なのでグリーンサイトの登場は、本当にありがたかったです。

スーパーゼネコン5社のうち、竹中工務店を除く4社はグリーンサイトを導入しています。
その他の大手ゼネコン・サブコンも、ほとんどがグリーンサイトを導入しています。

竹中工務店はグリーンサイトを使わず、WIZDOM(ウィズダム)というシステムを使ってます。

 

なぜCADオペ兼事務で「グリーンサイトが使える人」が重宝されるの?

建設現場では、「CAD図面を描くだけ」ではなく、事務仕事もこなせるオペレーターが求められることが多いです。

特に、安全書類の取りまとめやチェックができる人材は、現場で本当に助かる存在なんです。

グリーンサイトの操作に慣れていれば、

  • 協力会社から届いた書類の確認
  • 不備のあるデータのやりとり
  • 必要に応じた書類の再提出依頼
  • 元請け(ゼネコン)への提出作業

といった作業をスムーズに担当できます。

つまり、事務職兼CADオペレーターとして勤務する場合、
「CAD図面が描ける上に、グリーンサイトも使える」となると、即戦力としてかなりポイントが高いんです!

また、工事現場専用で採用された事務員やCADオペレーターは、工事の終了とともに契約終了となることが多いです。

そんな中、グリーンサイトのスキルがあれば、
新たにスタートした工事現場で、引き続き採用してもらえる可能性もあります。

以前、ある派遣会社の担当者さんから「グリーンサイトが使えるのは大きい!」と言われたことがあります。

 

グリーンサイトを扱うのは現場だけじゃない

とは言え、現場だけがグリーンサイトを使っているとは限りません。

残業の多い現場の負担を減らすための「現場支援」として、
本社・支社・営業所などが、グリーンサイトの管理を行う場合もあります。

現場支援のためのCADオペレーターを採用する場合もあります。

仮に、同じCADスキルの人が応募してきたとします。

そのどちらを採用しようか…という場面で、「グリーンサイトを扱える人」が有利になる…という可能性もありますよ。

 

でも…グリーンサイトって練習できるの?

ここでひとつ残念なお知らせがあります。

グリーンサイトは、一般の人が勝手に申し込んで練習できるサービスではありません。

あくまでも「建設業の元請け企業や協力会社が申し込み、運用するもの」なので、たとえば「CADソフトを家で触って覚える」のとは違い、個人で操作を練習したり、体験アカウントを持つことはできないんです。

では、どうやってスキルを身につければいいのでしょう?

 

代わりに「安全書類の知識」を学ぼう!

こればかりは残念ながら、グリーンサイトを触れる環境にないと厳しいです。
とは言え、グリーサイトの操作自体は、触っていればすぐに覚えます。

必要なのは、安全書類についての知識」です。

グリーンサイト自体の操作を自習するのは難しいですが、安全書類についての知識をあらかじめ学んでおくことはとても有効です!

それに勤務した会社が、グリーンサイトを使っていないこともあり得ます。

上記でも少しお話しましたが、スーパーゼネコンの竹中工務店は、グリーンサイトを使わずWIZDOM(ウィズダム)というシステムを使用しています。

ただ、いずれも共通するのは、「安全書類の知識が必要」ということ。

以下のような内容を知っておくだけでも、現場に入ったときのスタートダッシュが違いますよ。

よく使われる安全書類の例

書類名 内容
労災保険関係成立票 労災保険に加入している証明書類
作業員名簿 現場に入る作業員の情報リスト
雇用契約書 労働者との契約内容の証明
健康診断結果 作業員が健康かどうかの証明書
各種技能講習修了証 フォークリフトや足場などの資格証明書

こういった書類がなぜ必要なのか、どんな情報が求められるのかを把握しておくと、グリーンサイトを使うときにスムーズに対応できます。

また、協力会社さんから提出されたグリーンサイトの書類のうち、チェックする頻度が高い書類は、「再下請負通知書」と「作業員名簿」なので、その内容である

  • 建設業許可証が必要な場合、不要な場合の知識
  • 安全衛生責任者とは?主任技術者とは?安全衛生推進者とは?
  • 作業員名簿に必ず記載すべき内容

などを把握できているだけでもOKです。

全部、ネットですぐに調べられる内容ですね!

 

安全書類の学習におすすめの方法

  1. YouTubeや建設業向けセミナー動画を見る
    →「安全書類の書き方」「現場事務の仕事内容」などのキーワードで検索
  2. 建設業向けの書籍を読む
    →「建設現場の安全管理」や「現場事務マニュアル」などの実用書が役立ちます
  3. 現場経験者のブログやnoteを読む
    →「現場事務あるある」「新人時代に知っておけばよかったこと」などリアルな声が学べます

CADオペレーター兼事務の場合は、そこまで勉強する必要はないですが、軽く知識を持っておくのも良いかも知れません。

 

まとめ:CAD+グリーンサイト=最強のサポート人材!

建設業界では、単に図面を描くだけでなく「事務処理もできるCADオペレーター」が本当に頼られます。

グリーンサイトの操作経験は現場によって異なるものの、「使える人がいない」と困っている現場も多く、そこにスッと入れる人材は重宝されるのが現実です。

たとえ今はグリーンサイトを触ったことがなくても、

  • 安全書類の種類や目的を知る
  • 提出の流れを理解する
  • 基本的なPCスキルを身につける

これだけでも、今後のキャリアアップに大きな差がつきますよ!

ちなみにグリーンサイトには、「元請バージョン」と「協力会社(下請会社)バージョン」があります。
私はどちらも使えたのがポイントが高かったのか、それで採用されたこともあります。

 

最後に

建設業界は、「できることが多い人」がどんどん活躍できる世界です。

CADだけでなく、安全書類の知識や現場事務の業務にも少しずつ触れていくと、仕事の幅が広がって収入アップや在宅・時短勤務のチャンスも生まれてきます。

「CADの経験が低くて自信がないけど、必要とされる人材になりたい。」
というかたは、
「グリーンサイトや安全書類の知識」というアイテムも、スキルに追加してみてはいかがでしょうか?

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