「図面なんて見たことない…それでもCADオペレーターを目指せる?」未経験者の不安と現実をやさしく解説

CAD

図面なんて見たことないけど大丈夫?

こんにちは。

「CADには興味あるけど、図面って見たこともないし、自分にできるのかな…?」
そんなふうに感じている方、実はけっこう多いです。

このご時世、在宅でできる仕事を探していて、CADという言葉に出会う方も増えてますよね。

でも、“図面”と聞くだけで、「自分には無理そう」って感じて、そこで諦めちゃう方も少なくないんです。

今回は、そんな“図面未経験さん”に向けて、できるだけわかりやすく、お話してみようと思います。

「大丈夫ですよ〜」とだけ言うつもりはありません。
ちゃんと現実的な部分もお伝えしますので、参考にしていただけたら嬉しいです。

 

操作だけなら、図面が読めなくても始められるけど…

まず結論から言うと、
CADの操作そのものは、図面の知識がなくても覚えられます。

マウスで線を引いたり、図形を並べたり。
ある程度、パソコンに触れたことがあれば、操作はじゅうぶん習得できます。

今は初心者向けの動画や無料講座もたくさんありますし、独学でもスタートしやすい環境が整っています。

でもですね。
ここが大事なんですが、操作ができることと、仕事として通用することは別の話なんです。

 

図面って、ただの“お絵かき”ではない

図面って聞くと、建築士さんが広げている大きな紙を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。

昔は“ドラフター”と呼ばれる、大きな斜めのマグネットの板に紙を広げていました。
(実は昔、機械部品の会社に在籍して、図面を描いていたことがあります。)

でも今はパソコン上で描かれることがほとんどです。

図面には、パッと見はただの線や記号に見えるものが、すべて意味を持って描かれています。

たとえば、この線は壁の位置、このマークは給水管、ここの文字は配管のサイズ…といったふうに、工事に必要な情報がぎっしり詰まった“専門的な図”なんですね。

たとえば、天井にエアコンを取り付けるとして。

  • どこに付けるのか
  • 配管はどこを通すのか
  • 天井裏の高さは足りているのか…など、

それらすべてが、図面の中で表現されているんですよ。

そして、その図面をもとに工事をするのは、現場の職人さんたち。
図面に書かれたことが正しく伝わらないと、現場でのミスにもつながってしまうんですね。

だから、線が引けるだけではなくて、「なにを描いているのか」をきちんと理解しておくことが、とても大切になってくるんです。

 

わたしも最初は、図面の記号が分からない状態

実は、私もCADを始めたばかりの頃は、
「とりあえずCADの操作さえできれば大丈夫でしょ!」なんて、わりと軽い気持ちでした。

ところが、いざ仕事で図面を描いてみたら、出てくる記号が意味不明で、とてもまともに描けたもんじゃない!

「この丸いマークは?」
「この線、どこからどこまで?」
と、毎回立ち止まっては検索して、なかなか前に進めなかったのを覚えています。

そんな私を助けてくれたのが、こちらの本でした👇

この中でも紹介している「公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)」という本。

ちょっとお堅いタイトルなんですけど、中身は初心者にもやさしくて、図面記号の意味がしっかり載っているんです。

最初は、何がなんだか分からなくても、毎日ちょこちょこ見ていたら、
「あれ?このマーク、前にも見たな」って、不思議と覚えていけるんですよ。

図面って、“慣れ”もすごく大事なんだなって思います。

 

すぐに完璧は求めなくて大丈夫。少しずつでOK!

図面の世界って、最初はほんとに“外国語”みたいに感じるかもしれません。
でも、コツコツ覚えていけば、ちゃんと読めるようになります。

たとえば「VPって何?」と思って調べて、「塩ビ管のことか!」と覚えたら、
その後の図面でVPと見たとき、「あ、また出てきた」って気づけるようになるんです。
そういう積み重ねが、あとからグンと効いてきますよ。

通信講座や無料教材、動画もいろいろありますから、自分に合ったスタイルで始めてみてくださいね。

 

少し厳しい話もします

ここからは、あえて少しシビアなお話を。

CADを「仕事にしたい」と思っているなら、図面の意味やルールはやっぱり避けて通れません。

操作だけできても、「描いてるものがわからない人」と思われてしまうと、
信頼を得るのが難しいです。

特に在宅で仕事を目指す方は、そばに質問できる人がいない分、壁にぶつかるとツラく感じることもあります。
「思ったより難しいな…」と感じて、途中で諦めてしまう人も実際にいます。

でも逆に、「ちょっとずつでも頑張ればできそう」と感じられたなら、そこがスタートラインです。

努力した分だけ、ちゃんと形になって返ってくるのが、CADの世界でもあるんですよ。

私も頑張った結果、還暦を過ぎても必要とされ
パートをしている友人の1.9倍くらいの時給をもらってるという今があります。

 

まずは「見ること」から始めてみませんか?

「図面なんて見たことない…」という方は、
ネットで“図面のサンプル”を検索してみるところから始めてみませんか?

「空調図 サンプル」「電気設備図 例」などで画像検索すると、実際の図面が見られます。
意味がわからなくても、なんとなく“雰囲気”を感じ取るだけでも、すごく意味があるんです。

そのうち、「この図、なんかかっこいい」「描いてみたいかも」って思えたら、それはもう立派な第一歩ですよ。

 

まとめ:図面が読めなくても、始めていいです♪

図面を見たことがないからといって、CADに挑戦できないわけではありません。

たしかに、覚えることはたくさんあります。
でも、それはどんな仕事でも同じですよね。

大切なのは、
「ちょっとやってみようかな」という気持ちを、大事に育てていくこと。
小さな一歩を、少しずつ積み重ねていけば、ちゃんと力になります。

「私にできるかな…」と不安になっている方ほど、
この世界に向いていること、けっこうあるんですよ。

丁寧に作業ができる人、人の気持ちに寄り添える人、そういう方こそ、CADの仕事に向いています。

あなたの一歩、応援していますね。

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